2014年10月16日木曜日

十中八九 ダメ。 これで、ものづくりの国?

わが社の様な極零細な商売は、
何年も前から部品の確保に苦労する場面が多くなってきている。

零細なので当然仕入れ先も零細な企業に依存することが多く、
引き続く不況の中にどっぷりと浸かったままの企業としては、
当然ながらとうの昔に無駄を切り捨て、
減量し切ったボクサーのように贅肉の無い体質になっているのに、
更に効率よくすべく無駄を捜して削り落し続けている。

その1つの現れが「売れ数の少ない商品の製造中止(終了)」
扱い商品の絞り込みである。

限られた業界で、尚且つ零細なので元々売れ数も少ない処に、
さらに近年のお客様の高齢化による廃業等で拍車がかかり、
激減状態が続いているのだから致し方ないというところである。。

わが社の場合「ガスコック」「ガスバーナー」「カラン(排水蛇口)」などの鋳物製品で
その状況が強く現れ、それらの当該部品の確保のために、
メーカーの生産終了の予定が分かった時点で、メーカーの在庫を全て購入したり、
あるいは既に手配不能の場合は独自に製作したりと、コストや手間(時間)の負担が
多くなり大変困っている。

また無くならないまでもコストの関係で「国内生産ではあるが安易な作りの安物」や「国内生産を止めて中国や東南アジア等で生産した粗悪品」等も有る。
この場合は、価格的には大変安く仕入れることが出来るが、
中には「大変質の悪い物」も多くあり、安価な部品の為にいちいち手直しの時間が多くかかったり、
結果として決してプラスにはならない部分に労力を割かれる事となる。


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画像は業務用ガス器具の「ガステーブル」や「ガスオーブン」に使用する
『種火(パイロット)』用の小型バーナーである。
3個の小さなものは、火口(火の出る部分)の内側に入っていて、
ガスの流れを整えたり、炎が逆火するのを抑えたりするための「整流板」である。
左の2個は大きく変形して広がってしまっている。

これは本来は真ん中に綺麗に収まっているのが当たり前なのであるが、
最後の画像のように中で捻じれてひどく傾いている物がいつも8割以上有り、
不完全燃焼して鍋の底がススで黒く汚れてしまうので、
購入後私が全てチェックして手直しするのである。
1個数百円の部分の為に細かな時間のかかる作業を強いられる。
情けないのは、メーカーに苦情を言っても「これはこういう作りだから仕方ない。」
という返事しか帰ってこないこと。
更に驚くことに、他の厨房器具屋からはクレームが来ないというのである。(@_@;)
ということは、具合の悪いままで取付けて販売しているということである。 

20年程前までは「ロウ付け」という手法で作られていて、スリムで綺麗に火が出るし
大変良い出来であったものが、
簡易的に製造するために「ねじ込み式」に変えられ、そのねじ込みの過程で
整流板が圧迫されて大きく変形し片寄ってしまうのである。

日常生活で使うものを見ても、安かろう悪かろう的な物が増えて、
「エコ」や「資源の有効活用」が声高に叫ばれているのに、
相変わらずゴミの山は大きくなるばかりのように思う。

この国はもう既に「ものづくりの国」とは言えない時代になってしまったのだろうか?


それでも物が創りたいオヤジ のつぶやきでありました。